同じだけど違う。ゲームのユーザー獲得、2020年vs2019年

By Doron Wagner

大波乱の2020年で明らかになってきたことがあるとすれば、それはニューノーマル(新しい常識)はまだ確立されていないということです。通常の生活に戻るのかと思ったら、期待はずれの結果に終わり、政府は感染者数を抑えるために専門家の助言を頼りにコロコロと政策を変更し続けてきました。

しかし、コロナ禍は人々の消費を止めたわけではありません。業界によっては大きな打撃を受け、可処分所得が以前よりはるかに少なくなった人もいますが、マーケティング業界の中でもユーザー獲得に関しては仕事がとてもしっかりと回っています。

Bidalgoでは、パンデミック中にいくつかの業界のCPMとインプレッションを紹介してきましたが、今度はもっと大きな視点から見てみましょう。これまでのレポートと同様に、最大のアプリカテゴリーであるゲーム、エンターテイメント、健康/フィットネスの3つに焦点を当てています。

ただ、今回は特定の週ではなく、最大級のカテゴリーである「ゲーム」の1年の最初の30週間全てを見ています。2020年の最初の30週は、2019年のそれとどれほど違っていたのでしょうか?早速、集約したデータをご紹介します。

どちらの年のデータも、初週と比較した数値です。

ゲーム業界 2020年のユーザー獲得動向

ご覧のように、欧米でパンデミックが発生すると、CPMは昨年と大きく乖離するようになりました。2020年の第9週のスパイクは、大手企業(1社または複数)による一過性の事象として、無視することができます。11週目(3月2週目)からはCPMが低下の一途をたどります。

CPMが下がると、広告主が安いCPMを利用するため、インプレッション数が急激に増加します。

あまり知られていませんが、課金ユーザー率も上がっています。今にして思えば、自宅に閉じこもっていた人々が、スマートフォンを使って遊んでいたのではないかと考えられます。

この異常な動きは、19週目(5月2週目)になってようやく落ち着きます。多くの国で、この時期に商業が再開され、外出規制が緩和されました。そこから先は、2019年のCPM曲線に追いつくかのように推移します。

とはいえ、グラフの異常な動きはあまり見られなくなったものの、コロナ禍は引き続き世界中で大混乱を起こし続けているため、正常な状態へ戻っていると見えるのは、少し誤解を招きます。

7月のデータはまだ分析中ですが、6月、米国では新型コロナウイルスの症例数が44%増加(1,790,191人から2,590,552人へ)した一方で、ゲームのCPMは上昇し続け、インプレッション数と課金ユーザー率は減少しました。これは、パンデミックの初期に見られた傾向とは正反対です。では、これは「ニューノーマル」なのか、それとも前例のない予測不可能な何かの新たなフェーズに移行しただけなのか。それは時間とともに明らかになるでしょう。

Published on 8月 3, 2020
Doron Wagner

Director of Media Innovation @ Bidalgo.

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